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楚材晋用(そざいしんよう)

風立ちぬ

「ジブリ=子供のアニメ」というイメージがあまりない私ですが、
風立ちぬは、コクリコ坂と同じ系統のものとみた方がよろしいと
思うですはい。

という冒頭から始まりましたのも、
風立ちぬがアニメとしての素晴らしさよりも、
ゼロ戦が戦争に~~とか、
二人の初夜のシーンが子供によろしくないとか、
タバコのシーンが多すぎるとか、
話の本筋に関係ない部分で論争が巻き起こっていて、
ひどくげんなりしています。

でも、誰かがツイートしてたのですけど、
声優:庵野秀明に関して、放映後に誰も文句を言っていない。
というのは、ものすごく共感できました。

もう少し早く見てれば、2回は観に行ったんだけどなー。


ヒロインが女優の瀧本美織さんなわけですが、
好きな女優さんなのですが、滑舌がそれほどいいとは思ってなかったので、
声優としてはあまり期待してなかったのですけど、
思ったより、よかった。というか、長台詞がなかったのかもしれません。
(誰か同人で、いきなり自動車保険、勧めてくるネタやらないかなー)

主人公は、感情が無機質で、淡々と物事を進めていく性格ですが、
これがそもそものエンジニアの資質なのかなと。

実社会でも、「この仕事をやって」と渡すと、
「経験がないので、出来ません」とか、即返答する人いますが、
上の人はいろいろ考えて渡してるのであって、
技術もない人が文句言い過ぎな今とは、ちょっと違うなと思いました。

あとは、これゼロ戦批判の人たちに言いたいのですけど、
登場人物は、自分たちの作るものが戦争に使われることには嫌悪していて、
爆撃機の話は出てきますが、ゼロ戦を連想させるシーンは1つだけです。

この時代は、西欧諸国からの外圧に勝つしかなく、
人の心を無視した急成長をしなければなりませんでした。

その中心人物の1人である主人公が、
それだけではなかったんだよ。実はこんな一面もあったんだよ。
ということを教えてくれたのが、この映画です。

「ゼロ戦の設計者の映画について、賛否両論ありますが?」の質問に、
宮崎さんが「とにかく、映画を観て下さい」と答えられた。
なんでこうも語りかけている内容がわからないのか、
それが不思議でしょうがありません。

さて、最後にどの辺りからかわかりませんが、私はずっと泣いてました。
この辺は、坂の上の雲をみていても、同じ感情が湧いてくるのですが、
日本人が、日本人であるために、どれだけいろんな犠牲を出したか。
そして、出しているか。
(現在でも、日本のエンジニアへの報酬額は、世界標準的に最低レベル)

NHKスペシャル、坂の上の雲の冒頭で、
「まことに小さなこの国が………」
とありますが、本当にどうやって戦ってきたのだろうと思うと、
泣いてしまいます。

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