楚材晋用(そざいしんよう)

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炎立つ

久しぶりに、もしツアを見ていたら、
平泉のことがやっていたので、この小説を。

この炎立つという小説は、大河ドラマにもなった
高橋克彦さんの作品ですが、
残念ながら、当時は大河ドラマを見ていなかったので、
時宗がやった時に、作家的な興味から読ませていただきました。

高橋さんは、東北を舞台とした小説をいくつか書かれているのですが、

炎立つ=奥州藤原氏
火怨=アテルイ
天を衝く=九戸政実
風の陣(もそのようなのですが、未読なので割愛)

どれもすさまじいですね。北方謙三さんの小説に匹敵するぐらいの熱さです。

さて、炎立つの話なので、そこだけピックアップすると、

奥州藤原氏の開祖、藤原経清と安倍貞任らと
源氏の戦いを中心とした前九年の役が、1~3巻。

経清の子である藤原清衡と源義家(1~3にも登場)が
清原氏を倒す後三年の役の4巻。

そして、源義経が登場し、源平の戦いをさっくりと流し、
藤原氏滅亡までを書く5巻。

この作品で、一番面白かったのは、源義家がかなり
主人公格で出てくることでしょうか。

なにぶん、千葉に住んでいるもので、八幡という字の地名が
多かったので、八幡太郎義家には、だいぶ興味があったのですが、
小説的な文章で彼に触れたのはこれが初めてでした。

そして、一番、印象に残っているのが、
清衡が清原氏(とは言っても、異母兄弟にだが)に襲撃されるシーン。

ちなみに、この藤原氏初代とされる清衡がやった業績として一番有名なのが、
世界遺産にもなった平泉の中尊寺の造営ではないかと思います。

彼はこの時に最初の奥さんとその子供、
そして、この作品の一番のヒロインであったお母さんを
失うわけですが、自身も死の淵から脱出します。

この辺は、資料も正確には残っていないので、
作者の創作的な部分が多いのですが、
東北の冷たい水の中で、母と妻を殺した敵兵が去っていくまで、
その身を隠すわけです。

雲に覆われていた己の心が、あの稲妻と同様にはっきりとした形となったのだ。
(もはや弟などではない)
清衡は天に復讐を誓った。


4巻の一文より、抜粋しましたが、
再読してみて、やはり背筋がぞくりとしました。


高橋さんや、北方謙三さんの小説などを読んでいて、
それらの小説に魅かれるなと思うのは、
当時の価値観で作品が描かれていることです。

現代とは違う命の価値観は、とても感動を得ることができます。

私が歴史小説に魅かれるのは、そんなところなのかな?
と、ふと思いました。

※7/19 誤記があったので、修正しました。


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