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楚材晋用(そざいしんよう)

世界で最も好きな選手へ

今日のお昼過ぎ、とても信じられないような記事がweb上に載った。

「赤星、現役引退」

今年は秀太の引退や、フジモンの移籍やらで、
もうおなか一杯になるくらいストーブリーグを味わっていたというのに、
それを遥かに上回るショック!!

夕方から会見だなんだと書かれていても、
これは絶対に嘘だと、自分に言い聞かせながら、仕事に集中できないでいた。


11月7日のブログで、「来年も頑張る」という内容を載せていたので、
来年も甲子園の最も広い場所にあなたが立っていると信じていた。

赤星憲広という選手が、どれだけ我慢強いか。
それは redstar53.com を見ていて知っていたので、
腰や首の状態はかなり悪いのだということはわかっているつもりでいた。

が、
状況は、我々の予想を遥かに凌駕していたようだ。

引退会見をした本日12月9日のブログは、「9年間ありがとうございました」という
みたくもないような題目であるが、

その中に綴られたレッドの言葉は、我々の気持ちを治めるのに十分なものだった。
だから、何も言わない。
それがなくても、何も言えない。

だって、あなたは、あなたの行動、その全ては、我々の光だったのだから。


赤星という選手は、私が阪神で唯一嫌いになったことのある選手だ。
というのは、もう各所で言っていて、くどい話だが。

赤星入団の年に、新庄のメジャー挑戦という、当時の阪神にとっては一大事件がおき、
全ての阪神ファンは、絶望に打ちひしがれていた。(当時は新庄が一番好きな選手でした)

そして、事件はその年の入団会見に起こる。

「新庄選手の穴は僕が埋めます」

公称170cmの小柄なドラフト4位の新人が、阪神の柱であった男の穴を埋めると言ったのだ。

ありえない。ありえないったらありゃしない。
あの肩と、勝負どころでしか機能しない打撃センス。
それを埋めるなんていうことはありえないことだったんです。当時は。

なのに、赤星はそれを言った。その瞬間に嫌いになった。
当時の私は、ビックマウスが大嫌いだったんです。

だけど、誰よりも好きになるのには、一年もかからなかった。

今にして思えば、その全てが全力プレーだったからでしょう。
今までヒットになっていた範囲が外野フライになる。
内野の頭すら越えない打球が、セーフになる。
なにより、その足は盗塁という当時の阪神ファンには縁の遠いものを与えてくれる。

史上初の盗塁王、新人王のダブル受賞。

あなたの偉業はそれだけに留まらず、

5年連続、盗塁王
福本豊さん以来、2人目となる3年連続60盗塁
05年のシーズン最多打席689は歴代1位
シーズン盗塁数分の車椅子の寄贈
弱肩にも関わらず、05、06年には補殺数外野手リーグトップ
少年野球チーム「レッドスターベースボールクラブ」の設立
381盗塁は球団記録

そして、赤星を最も赤星たらしめたのは、
06年に起こった村上ファンドの阪神電気鉄道の株買占め事件。

「村上さんはファンの事を考えていないと思う。
お金儲けの事しか考えていないような人に球団を持って欲しくない」


これを聞いて、「ああ、赤星は自らの引退すらかけて、言葉を発しているのだ」と思い、
その声を聞きながら、私は涙をした。


今日も、これを書きながら、今までのことを思い出して何度も泣いているわけですが、
でも、それは悲しみの涙ではなく、
赤星憲広という、私の中で最も偉大な選手を労わるものにしたいと思います。

レッドならきっと、いつかコーチや監督として戻って来てくれると信じてます。


赤星選手の、今日までに感謝と、これからの活躍を期待して。     虎舟。


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