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楚材晋用(そざいしんよう)

フェノメノ

ここで書くのは、ニトロプラスさんで公開されます(これを書いている6/16の夜に公開予定)フェノメノの“無料体験版”の感想です。
小説もびっくりするほど、面白いですが、こっちを吐き出しておかないと、CASE03に進めないよ><

まず、フェノメノは星海社さんで発行されている小説で、
星海社さんのHP最前線でCASE02まで読むことができます。

作者の一肇さんのことは知らなかったのですが、
イラストが安倍吉俊さんということで、読んでみました。

そしたら、びっくりするほど面白い

まあ、大概の人の感想だと、
夜石(ヒロイン)が汚ギャル(変なメイクとかしてないよ?)だとか、
クリシュナさんの容姿がいかに萌えるかなんてことを書いているのですが、

あちきは文章の人なので、その表現力に魅かれたというか、
っていうか、あの建物、そこにあるでしょ? 的な。

私、リング見たときに、浅川になりきって、
1週間死に追われる疑似体験とかしてみたんですが、
ちょうど、そんな感じにさせてくれる文章。

とかとか、そんなわけで周りのオタクもまだはまってないのに、
一人で萌えてたりしてたわけでして。


で、CASE03まで収録された小説が出るのに合わせ、
CASE01:願いの叶う家 をニトロプラスさんがビジュアルノベル化されたというのが冒頭の話。

今日の流れ
 9:15 コミックジン前到着。150人ぐらいいた。
 9:30 「やっベー遅れた」と呟く太田さんを発見するも、レッドドラゴンを堪能する。
10:00 太田さんから整理券を受け取る。
      しばらく、列を眺めつつ、朝から並ぶ必要はなかったかもしれないと思う。
11:00 本屋、但馬屋ですき焼き食べ放題(野菜のみ)
12:15 コミックジン再訪、しかし、すでに夜石のレイヤーさんの直接手渡しは終わっていたようで、男のスタッフさんから受け取る。
13:30 帰宅。18:00に飲み会があるので、フェノメノを取りてやり始める。
15:30 感無量に至る。

というわけで、
夜石がゲロるシーンと、ラストシーンは必見!
夜石の初登場シーンとか、イラスト担当なのに、安倍さんっぽいとか、爆笑した。

とか言っても、原作知らない人には、ヒロイン=ゲロとか意味わかんないよね!

いや、でも、2010年代に残るぐらいすばらしい作品だと思うんだ。フェノメノ。

遠方の人も、夜になったらやるよろし。




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宮城谷昌光三国志 7巻まで

やっぱり宮城谷さんはものすごい。

最初の主人公が「四知」(天が知る。地が知る。我が知る。君が知る)の楊震で、
「鶏肋」で有名な楊修の先祖だってことは知ってました。

でも、それは2代ぐらい前の話かと思ってたんです。
そうしたら、4・5代前から始まってるんですよね。
まさか、三国志で太后の話から始まるとは思いませんでした。

冒頭で曹騰も生まれてないし(曹操の祖父)、
2巻の後半まで曹操、生まれませんでした。

そう、かの有名な黄巾の乱は184年なのですが、
このお話の始まりはだいたい92年ぐらいから、
三国志の終焉が呉が滅びたときとすると、280年ですから、
200年に及ぶ物語ということになります。

私のような歴史マニアクスからすると、
これはただ嬉しいことなのですが、はたして、ここから書く必要があるのか?
三国志って、戦争メインじゃん。乱始まってからじゃね?
という意見を封殺するのは、外戚と宦官の関係を紐解かなければならないからです。

後漢という帝国は、外戚という皇妃の親戚が権力をもつという、
歴史から始まる国家なのですが、
これに皇帝が抵抗して生まれたのが宦官という勢力。

特に、宦官たちがいかにして外戚勢力と戦ったのかが
1・2巻の主眼になっていて、
宦官がいかに腐敗していくのかも書かれています。

オーベルシュタイン(@銀河英雄伝説)の言ではありませんが、
NO2不在制度というのはいいのかもしれません。

外戚と学士と宦官(皇帝)が均等の権力をもつ、
それが理想なのではないかと思わされます。

そして、3巻から怒涛のような戦乱が始まるのかと思いきや、
出てくる人物は政治に特化した人ばかり、
宮城谷さんの手にかかると関羽も凡将扱いですから、
これは世の方々には受け入れがたい。

しかし、そこは宮城谷さんですよ。
あの史記の時代を書ききった文豪ですから、
もう毎日のように読み漁ってしまうわけですよ。

沮授とか臧洪とか特筆されてて、すごく楽しかった。
でも、一つ不満なのが、戯子才、出てこなかった・・・

これから先は長生さんの活躍に期待したいと思います。
というか新書の方ではもう死んでることですがー。

演義読者に媚びてない。
そんな傑作になること請け合いの名作、宮城谷三国志でした。

ちなみに、私も三国志で書いてみたいお話があるのですが、
まだ誰も主人公にしてないというか、誰もしないよねそんな人っていう、
ちゃんと出版社にスポンサーになってもらわないと叶わない夢だったりします。



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シアター!

モテキが見たくなってきたのですが、
残念ながら、この連休は外出できる余裕がなく、
次の連休も法事があったりします。

また、金曜日にレイトショーで行こうかなー。



シアター!

「図書館戦争」でお馴染みの有川浩さんの長編小説。
(現在、2巻まで刊行中。3巻完結予定)

なあなあで同人活動やってるやつは、
まず読め。間違いなく読め。という作品。

「図書館戦争」は、アニメで見て、
どっちかというと恋愛要素系の話に感じたので、
あんまり興味を魅かれなかったのですが、

「シアター!」は、表紙を見た瞬間によさげな予感がしたので買って、
つい最近まで放置していたのですが、手軽に文庫が読みたいなと思った時に、
手にしました。

お話の筋は、300万円の借金抱えた演劇団(借金元は主催者の兄)が
2年でそれを返済するというお話で、2巻まででそのうちの1年半が終わったところです。
当然のことですが、完済はしていません。

お兄ちゃんが徹底的にリアリストなので、お金に関してはシビアですが、
自分がかかわらなくなった後、劇団員たちで運営していけるかまで考えて行動しているので、
大変共感が持てます。
(十三妹の最終目標は、私がなにもしなくてもゲームが完成できる集団だったりします)

1巻はそれほどではないのですが、2巻になると恋愛要素盛りだくさんで、
図書館戦争も小説ではこんな感じだったのかなと、それならいける。
飯食えると思いました。

総じて、儲けることを念頭においてない集団なんて、
ただやる気がないだけです。
この本の解説にも書いてましたが、私もお金のこと考える人好きです。

お金を使うことは苦手なので、金持ちになりたいとかじゃなくて、
お金は社会のちゃんとしたステータスです。

お金がちゃんと儲かってるっていうのは、社会に需要があるということで、
貨幣経済の中に生きている限りは、存続するにも経費がかかるわけで、
それをちゃんと黒にしていくのは、とても大切なことであると思います。

そんなわけで、「儲からなくてもいいや」なんて思って同人活動してる人に、
是非とも一度読んでいただきたい。

そんな一冊でした。



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炎立つ

久しぶりに、もしツアを見ていたら、
平泉のことがやっていたので、この小説を。

この炎立つという小説は、大河ドラマにもなった
高橋克彦さんの作品ですが、
残念ながら、当時は大河ドラマを見ていなかったので、
時宗がやった時に、作家的な興味から読ませていただきました。

高橋さんは、東北を舞台とした小説をいくつか書かれているのですが、

炎立つ=奥州藤原氏
火怨=アテルイ
天を衝く=九戸政実
風の陣(もそのようなのですが、未読なので割愛)

どれもすさまじいですね。北方謙三さんの小説に匹敵するぐらいの熱さです。

さて、炎立つの話なので、そこだけピックアップすると、

奥州藤原氏の開祖、藤原経清と安倍貞任らと
源氏の戦いを中心とした前九年の役が、1~3巻。

経清の子である藤原清衡と源義家(1~3にも登場)が
清原氏を倒す後三年の役の4巻。

そして、源義経が登場し、源平の戦いをさっくりと流し、
藤原氏滅亡までを書く5巻。

この作品で、一番面白かったのは、源義家がかなり
主人公格で出てくることでしょうか。

なにぶん、千葉に住んでいるもので、八幡という字の地名が
多かったので、八幡太郎義家には、だいぶ興味があったのですが、
小説的な文章で彼に触れたのはこれが初めてでした。

そして、一番、印象に残っているのが、
清衡が清原氏(とは言っても、異母兄弟にだが)に襲撃されるシーン。

ちなみに、この藤原氏初代とされる清衡がやった業績として一番有名なのが、
世界遺産にもなった平泉の中尊寺の造営ではないかと思います。

彼はこの時に最初の奥さんとその子供、
そして、この作品の一番のヒロインであったお母さんを
失うわけですが、自身も死の淵から脱出します。

この辺は、資料も正確には残っていないので、
作者の創作的な部分が多いのですが、
東北の冷たい水の中で、母と妻を殺した敵兵が去っていくまで、
その身を隠すわけです。

雲に覆われていた己の心が、あの稲妻と同様にはっきりとした形となったのだ。
(もはや弟などではない)
清衡は天に復讐を誓った。


4巻の一文より、抜粋しましたが、
再読してみて、やはり背筋がぞくりとしました。


高橋さんや、北方謙三さんの小説などを読んでいて、
それらの小説に魅かれるなと思うのは、
当時の価値観で作品が描かれていることです。

現代とは違う命の価値観は、とても感動を得ることができます。

私が歴史小説に魅かれるのは、そんなところなのかな?
と、ふと思いました。

※7/19 誤記があったので、修正しました。



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ダークゾーン

楊令伝 2日。
囮物語 2日。
ダークゾーン 2日。

読むのにかかった時間です。
そして、ページ数は下にいくほど多いです。虎舟です。


将棋を基礎題材として、
シュミレーションRPGをやっているかのような小説。

他にレビュー書いている人も書いてますが、
同じ貴志さんの作品である「クリムゾンの迷宮」と同じような感覚です。

書店のポップとか、AMAZONとかに、
第6局の結果が書かれていたのが残念。

小説を書くようになって、初めて分かったんですが、
お話って、最後から作っていくもんなんですね。

それを頭において読んでいくと、
この次はもっとすごいウェーブが来るぜ! とか思える。

これを書いた人たちは、その後がもっと盛り上がるのを
知っているからだと思うんですが、
これから読む人間は、目次に第8局まである理由を
探しながら読んでるんです。これはいろんな意味でのミスだと思います。

冒頭、とんでもなく感情移入できないまま始まる第1局。
世界観もなにもわからないのに、引きこまれるその筆力。

2局が始まる頃には、キャラ設定なんてどうでもいいから、
ゲームの説明を教えてくだせー。とか思ってたくせに。

4曲目ぐらいには、「次の断章早く読みてー」
とか悶絶される始末。

正解も、間違いも、
それが棋力なのか、心理戦なのか、それとも愛憎ゆえか、
そんなのが連続しながら襲ってくる。

勝つギリギリ、負けるギリギリでも、
どっちが勝つかわからない!?

第8局は伏線拾えてたので、どうなるかはわかってたけど、
それでも手に汗握る超激戦!

まぎれもなく、爽快感もなにもないバッドエンドだが、
もう一度、読み返したくなる、そんな作品でした。



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